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トラ技Jr.

【開催報告】「プリント基板から筐体までトータル設計! DesignSparkソフトウェアの使い方」セミナ

【開催報告】「プリント基板から筐体までトータル設計! DesignSparkソフトウェアの使い方」セミナ

 2019年12月25日(水),CQ出版社5階セミナ・ルームにて,第16回 先生向けセミナを開催しました.このセミナは,普段トラ技ジュニアを学校などで配ってくださっている先生を対象に,年3回開催しています.ここで学んだ内容を学校に持ち帰っていただき,授業や部活に生かしていただくことが目的です.

 今回のテーマは「プリント基板から筐体までトータル設計! 夢のプロトタイプ開発ツール『DesignSparkソフトウェア』の使い方」です(セミナの開催概要はこちら).アールエスコンポーネンツが公開している,プリント基板設計および3D CADなどの総合ソフトウェア群「DesignSparkソフトウェア」を使い,回路図の作成からプリント基板を発注するためのガーバ・データの出力,ケースを作るための3D CADの操作などを実習形式で学んでもらいました.

 


講師はアールエスコンポーネンツの宮原 裕人 氏

 

 今回設計したのは,Wi-Fiマイコン・モジュールESP-WROOM-02を利用して,インターネットから天気情報を取得して表示させる「お天気ガジェット」です.各自が持ち込んだパソコンを使ってソフトウェアの操作実習を行った後は,事前に用意しておいた基板(協力:ピーバンドットコム)に部品をはんだ付けする製作実習も行いました.また,3D CADデータを使ってあらかじめ用意しておいたケース(協力:ローランド ディー.ジー.)も配布しました.時間の関係で完成できた参加者はわずかでしたが,各自,自宅に持ち帰って完成させていただいたことと思います.

 


はんだ付けが終わった「お天気ガジェット」の基板
表面実装部品を使用しているので苦戦した参加者が多かった

 


「お天気ガジェット」の完成品
(参加者の方から,完成品の写真を後日お送りいただきました)

 

 セミナ当日は愛媛県や佐賀県,東海地方などの遠方からの参加者を含め,13人の熱心な先生と学生さんが参加くださいました.
「実習形式だと,自分がつまずいたところは生徒も同様につまずくことが認識できるので,とても参考になった」
「とても勉強になりました.学校に戻って活用できそうな気分になりました」
といった,前向きな感想をいただきました.充実した時間を過ごしていただけたことと思います.

 

 

 次回の先生セミナは2020年3月を予定しています.興味のある先生はぜひご参加ください.